ブログ

在宅歯科医療講習会に参加しました

2018年5月30日

在宅、往診、って聞いたことありますか?

 

病気等、何らかの理由で歯科医院までお見えになれない患者さんのために、

お家や入院先の病院まで出向いて治療や口腔ケアを行うことです。

 

当院でも徐々に在宅の数は増えてきています。

 

ということで…新しい知識を得るべく!

院長先生と歯科衛生士3名で在宅歯科医療についての勉強会に参加するため

福岡県歯科医師会館まで行ってきました!

 

他職種との連携がいかに重要になってくるのか、

効果的に口腔ケアを行うためのアセスメント(口腔機能評価)等、

大変勉強になることばかりだったのですが

 

そんな中で私の頭から離れないのが「DH肺炎」という言葉…

DHとはDental Hygienist=歯科衛生士を指します。

つまり歯科衛生士が介入して口腔ケアを行うことによって巻き起こる肺炎の事です。

 

そのような事例があることは知っていましたがそんな風に呼ばれているとは…。

 

肺炎のリスクを減らすために口の中を清潔に保つ、

というのが口腔ケアの目的の一つなのですが、

ケアの最中に掻きだした汚れや食べカスが少しでも口の中に残っていると

それを誤嚥し肺炎を起こしてしまうということなんです…

 

だから在宅医療における口腔ケアで歯科衛生士に求められるのは

口の中の汚れを落とす!

ということだけではなくて

その汚れを口の中に絶対に残さない!

ということ。

 

聞いているだけではなかなか難しいので、勉強会の後半でしっかり実習を受けてきましたよ!

 

右手に歯ブラシ。左手に吸引器具をもって

掻きだした汚れや唾液を常に吸引しながらケアを進める!

…これ、簡単に思えるけど一人でするのはかなり難しいんです…。

 

実際に私が患者さんになってベテランの先生にしていただきましたが、

口の中に唾液もたまらないから「うがいしたい!」ってならないんです…

 

これなら安全に、患者さんに苦しい思いをさせることなく口腔ケアを進めていけるな~と身をもって体感しました。

 

院長先生やスタッフはじめ、他職種の方とも意見交換をしながら、

患者さんにとってベストな在宅歯科医療を提供していけるよう、

もっと知識と技術を身につけていこうと思います。